「浸透」と「透過」の違いについて
2024年11月13日~15日「緑十字展」、2024年11月21日~22日「ケミカルマテリアルジャパン」に出展いたしました。多くの方に弊社ブースにお立ち寄りいただき誠にありがとうございました。
展示会へ足を運んでいただいた方には「浸透」と「透過」の違いについての動画をご覧いただいた方もいらっしゃると思います。
「化学物質の浸透」「化学物質の透過」は全く違った現象であることはご存知でしょうか。
化学物質を取り扱う現場において安全に作業される為には、この二つの現象の違いを理解したうえで、防護服を正しく選択することが大切であると考えます。
今回は、「浸透」と「透過」の違いについて理解していただき、保護具の選定の際はご参考にして頂ければ幸いです。
「浸透」とは
縫い目やファスナー等の衣服にある小さな隙間、また、織物や繊維といった生地の場合は生地の穴や隙間から、液体や固体の化学物質が非分子レベルで通過してしまう目に見える現象です。
「透過」とは
化学物質が分子レベルの状態で生地分子の間を通過してしまう現象です。
化学防護服のように生地に穴や隙間の無いバリア生地を着用していても、化学物質の分子が、バリア生地の分子間を徐々に通過してしまう、これが透過になります。
つまり透過は目に見えない状態で起きる現象です。その為、気付かないうちに化学物質が保護具の内側に侵入し、化学物質にばく露しているということが起り作業者の健康を蝕む危険性があるのです。
透過を完全に防ぐことはできません。ですが、適切な防護服を選定し着用することで化学物質の透過を遅らせることはできるのです。
より長い時間安全に作業を行うためには、対象の化学物質に適した性能を持つ化学防護服を正しく選定することが非常に重要となります。
弊社では化学防護服のグローバルメーカーであるLakeland社が持つ豊富なケミカルデータを活用し、適切な防護服と透過性能(時間)を表示するサービスを提供しております。
現場でご利用される薬品名を入力頂くと、適切な防護服をご確認いただけます。
是非、現場の安全にご活用ください。