防護服・防護製品なら原田産業 お役立ち情報 転倒災害の現状と対策
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転倒災害の現状と対策

転倒しただけで労働災害につながるというと大げさだと思われるかもしれません。しかし、職場において転倒した為休業(4日以上)となってしまう「転倒災害」が増加しており、深刻な問題となっております。
まずは、転倒とはどういったことを指すのかということから確認していきます。

転倒とは

労働災害分類では、「転倒」とは人がほぼ同一平面上で転ぶこと、つまずき、または滑りによって倒れることをいい、車両系機械などと共に転倒した場合も含み、交通事故は除かれます。また感電して倒れた場合は「感電」として分類されます。
「転倒」は、通路、床面等の上で滑ったり、段差、突起物、床上を踏み外したりする等の原因で起こることを指します。樹木、建築物、足場、機械、乗り物、梯子、階段、斜面から落ちることは「転落、墜落」といい、転倒とは区別されます

                                                       厚生労働省 職場あんぜんサイトより引用

転倒災害の現状

「転倒災害」は、発生件数の多い労働災害の一つで、休業4日以上死傷数は厚生労働省の統計によると労働災害全体の26.6%を占め(図1)、その割合も年々増加しています。(図2)。

「転倒」の原因

内的要因

  • 歩行機能の低下
  • 筋力低下
  • 感覚機能低下(視覚、体の傾き、皮膚の感覚などの機能の衰え)

外的要因

  • 滑りやすい
  • 照明
  • 凸凹な床の段差
  • 通路幅

内的要因と外的要因により、”滑り”や”つまずき”などによる転倒を引き起こす

対策

ではその対策はどう取り組む必要があるでしょう

外的要因における対策:

  • 靴の見直し(作業に適した靴を着用する。滑り止めのある靴など)
  • 職場環境の4S(整理、整頓、清潔、清掃)の見直し
  • 設備改善(照明の改善、滑り止めを敷くなど)
  • 現場を見える化(危険マップを作成。危険な場所にステッカーなどを貼付し、安全意識を高める。)

※転倒危険場所見える化ステッカーはこちらから

内的要因における対策:

  • 体の機能改善(視覚、体の傾き、皮膚の感覚等の感覚機能の改善)
  • 身体づくり

※足腰のバランス感覚を鍛える運動を無理の無い範囲で継続していくことが重要。
内的要因は各個人の意識改革が重要となってくる

個人の意識改革ってどうしたらいい?

これまで転倒に対する自分の対応力を意識する機会はあまりなかったかもしれません。まずは、自分の体の状態を知り、可視化することで転倒リスクへの理解を深め意識変えていくことが大切です。
転倒リスクを確認する方法には、さまざまな計測方法があます。
たとえば「2ステップテスト」「座位ステッピピングテスト」「ファンショナリーチ」「片足立ち」などです。これらは、バランス能力や下肢筋力、動的安定性を測定する有効な指標です。
ただし、一定の時間と空間的条件を要し、身体的な負担を伴う場合がある為、実施環境や対象者の特性に応じた選択が求められます。

転倒リスク評価を、もっと簡単にもっとスマートに


「StA²BLE」による転倒リスク計測方法をご紹介いたします。
指先に装置を取り付け、1分間眼を閉じて手を振るだけの簡単操作になります。測定結果はその場でレポートが印刷されますので、ご自身の転倒リスクがすぐに可視化できます。身体への負担を軽減し、省スペース、かつ短時間で「身体機能」「感覚機能」の両方を可視化するシステムになります。